淡彩スケッチの学び場⑥小出さん宅の庭のアヤメ〜色について〜
2021年度版、新たな、「淡彩スケッチの学び場」の 募集に、
すでに、画像でも、郵送でも届いております〜〜✨
ありがとうございます!頑張ります✨
アップできずにいた、
昨年春の5月の学び場より✨
淡彩スケッチの学びば⑥ 小出正彦さんの庭の「アヤメ」
色について
「先週に続き今朝の土曜日は雨でしたので庭に咲く花を描きました。
アヤメの花を、今朝は赤いバラの枝を長めに切って来て描いてみました。どちらも難しい。
アヤメは紫系、バラは赤色とそれぞれ同じような色合いなので色づけに苦労をしました。
描きあがって眺めるともう少し何とかしたい部分が出て来ます。」
というコメントと共に、庭のお花の連作を、小出正彦さんが描かれてお送りくださったのは、なんと、昨年の5月。
品のあるアヤメの美しさとしっかり対話してくださったデッサンに、優しい紫色が着彩されていて、これだけで十分に素敵でした。
ですが、小出さんのコメントを拝見し、ほんの少しだけ色を作ったり、
重ねたりする際に、気をつけていただくだけで、
さらに、色が輝いて、新鮮や印象に映ると感じ、
また、花の色を彩色する際に、皆様も共に共有できるポイントと思い、
「淡彩スケッチの学び場」にお預けいただくように、お願いいたしました。
色の調色については、
皆様に特別講座「色を使う」でも、お伝えしたいことが山ほどあり(今はできませんが、涙)
「淡彩スケッチの学び場」ならではの、その絵にとっての、具体的なアドバイスが、実践において、みなさまにも役にたったら良いなと思っております。
だって、実際、紫色の花って、すごく多いですよね!
✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

小出さん宅のお庭の花✨あやめ 素敵です。

さて、赤と青を混ぜれると紫ですが、、
重松パレットでは、赤が3色 青が4色入っています。それを掛け合わせたのが、上の図。
すでに、こんなにいろんな色が。。
さらに、
仮に、赤はオペラ。 青はウルトラマリン と限定して混ぜてみましょう!

左端がウルトラマリン100%
右端がオペラ 100%
真ん中がウルトラマリンが50%オペラが50%
2色だけでも、混ぜる比率を変えるだけで、色がしみじみ変化します。
上の表と 下の色の変化を組み合わせると、
かなりの数の紫ができることになりますね!
花の色は、無限大。
時間にともなう、光や湿度によっても色は変わって見えるし、生きている植物は、刻一刻と色が変わります。
そんな色をたくさん見つけて、色を作って塗るだけでも、自然って本当に豊かだなぁ~と実感できます。
さて、小出さんのスケッチの緑の数は、いっつも、とても豊か!
緑と紫の違いは!?絵の具の色の特徴にあります。
緑はどんな色と組み合わせても、黒ずまないし、彩度も下がりません。
★紫のポイントは、赤色のクリムソンレーキです。
クリムソンレーキは、透明で深い色。ビリジャン(緑)と混ぜると、深い落ち着いた、透明な緑になって、私は好きです。
ですが、青と混ぜると、暗くなって、黒ずむ場合があるので、注意です。
同様に、青のプルシャンブルー(紺色)も使い方に注意が必要です。(重松パレットには、入っていません)
「描き始め」
色が一度暗くなったり、黒ずんだりすると、明るくしたり、鮮やかにしたりするのに、苦労します。
ですので、描き初めは、一番上の表を参考に、自分のイメージにあったなるべく明るめの紫を作って、使うとスムーズです。
「色を重ねる場合」
★重松パレットに入っている絵の具は、すべて顔料純度が高い絵の具を選んでおり、基本的に鮮やか(彩度が高い)です。
ですので、常に色の輝きを失わないように色を重ねていくには、なるべく、明るい色(明度の高い色)を重ねていけば、良いということがわかります。

紫に、明度の高いオペラと明度の低いクリムソンレーキを重ねた例
「さらに手前の色を濃くしたいとき」
紫をもっと、濃くしたい!しかも、鮮やかなままで、
そんな時は↓

●紫をもっと濃くしたくて、また紫を重ねた例 →彩度、明度が下がって、少し黒ずんできました。
●下は、同じく濃くしたい場合ですが、
①先ずは、画面上で、乾いた紫に、一番鮮やかで明るい赤のオペラ をかけて、赤っぽくし
②さらに、明るめの青を、画面上で少しずつ様子を見ながら、重ねて行きます。→黒まずに、鮮やかなまま、濃い紫になります。
★明度や彩度が下がらないように色を重ねていくには、純度の高い、重松パレットの色を一色づつ、様子を見ながら、重ねていくのがポイントです。
料理に例えれば、塩や砂糖で味を調整するみたいな。
使いやすい色をベースに、重松パレットの色で調整するのも、オススメです。
思わず、黒ずんでしまった場合も、大丈夫!水彩絵の具は、水に浸した海綿で軽く撫ぜると、簡単に消せますよ!
というわけで、
アヤメの絵へのアドバイスは、、

小出さん!
どうもありがとうございました。
すでに、画像でも、郵送でも届いております〜〜✨
ありがとうございます!頑張ります✨
アップできずにいた、
昨年春の5月の学び場より✨
淡彩スケッチの学びば⑥ 小出正彦さんの庭の「アヤメ」
色について
「先週に続き今朝の土曜日は雨でしたので庭に咲く花を描きました。
アヤメの花を、今朝は赤いバラの枝を長めに切って来て描いてみました。どちらも難しい。
アヤメは紫系、バラは赤色とそれぞれ同じような色合いなので色づけに苦労をしました。
描きあがって眺めるともう少し何とかしたい部分が出て来ます。」
というコメントと共に、庭のお花の連作を、小出正彦さんが描かれてお送りくださったのは、なんと、昨年の5月。
品のあるアヤメの美しさとしっかり対話してくださったデッサンに、優しい紫色が着彩されていて、これだけで十分に素敵でした。
ですが、小出さんのコメントを拝見し、ほんの少しだけ色を作ったり、
重ねたりする際に、気をつけていただくだけで、
さらに、色が輝いて、新鮮や印象に映ると感じ、
また、花の色を彩色する際に、皆様も共に共有できるポイントと思い、
「淡彩スケッチの学び場」にお預けいただくように、お願いいたしました。
色の調色については、
皆様に特別講座「色を使う」でも、お伝えしたいことが山ほどあり(今はできませんが、涙)
「淡彩スケッチの学び場」ならではの、その絵にとっての、具体的なアドバイスが、実践において、みなさまにも役にたったら良いなと思っております。
だって、実際、紫色の花って、すごく多いですよね!
✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

小出さん宅のお庭の花✨あやめ 素敵です。

さて、赤と青を混ぜれると紫ですが、、
重松パレットでは、赤が3色 青が4色入っています。それを掛け合わせたのが、上の図。
すでに、こんなにいろんな色が。。
さらに、
仮に、赤はオペラ。 青はウルトラマリン と限定して混ぜてみましょう!

左端がウルトラマリン100%
右端がオペラ 100%
真ん中がウルトラマリンが50%オペラが50%
2色だけでも、混ぜる比率を変えるだけで、色がしみじみ変化します。
上の表と 下の色の変化を組み合わせると、
かなりの数の紫ができることになりますね!
花の色は、無限大。
時間にともなう、光や湿度によっても色は変わって見えるし、生きている植物は、刻一刻と色が変わります。
そんな色をたくさん見つけて、色を作って塗るだけでも、自然って本当に豊かだなぁ~と実感できます。
さて、小出さんのスケッチの緑の数は、いっつも、とても豊か!
緑と紫の違いは!?絵の具の色の特徴にあります。
緑はどんな色と組み合わせても、黒ずまないし、彩度も下がりません。
★紫のポイントは、赤色のクリムソンレーキです。
クリムソンレーキは、透明で深い色。ビリジャン(緑)と混ぜると、深い落ち着いた、透明な緑になって、私は好きです。
ですが、青と混ぜると、暗くなって、黒ずむ場合があるので、注意です。
同様に、青のプルシャンブルー(紺色)も使い方に注意が必要です。(重松パレットには、入っていません)
「描き始め」
色が一度暗くなったり、黒ずんだりすると、明るくしたり、鮮やかにしたりするのに、苦労します。
ですので、描き初めは、一番上の表を参考に、自分のイメージにあったなるべく明るめの紫を作って、使うとスムーズです。
「色を重ねる場合」
★重松パレットに入っている絵の具は、すべて顔料純度が高い絵の具を選んでおり、基本的に鮮やか(彩度が高い)です。
ですので、常に色の輝きを失わないように色を重ねていくには、なるべく、明るい色(明度の高い色)を重ねていけば、良いということがわかります。

紫に、明度の高いオペラと明度の低いクリムソンレーキを重ねた例
「さらに手前の色を濃くしたいとき」
紫をもっと、濃くしたい!しかも、鮮やかなままで、
そんな時は↓

●紫をもっと濃くしたくて、また紫を重ねた例 →彩度、明度が下がって、少し黒ずんできました。
●下は、同じく濃くしたい場合ですが、
①先ずは、画面上で、乾いた紫に、一番鮮やかで明るい赤のオペラ をかけて、赤っぽくし
②さらに、明るめの青を、画面上で少しずつ様子を見ながら、重ねて行きます。→黒まずに、鮮やかなまま、濃い紫になります。
★明度や彩度が下がらないように色を重ねていくには、純度の高い、重松パレットの色を一色づつ、様子を見ながら、重ねていくのがポイントです。
料理に例えれば、塩や砂糖で味を調整するみたいな。
使いやすい色をベースに、重松パレットの色で調整するのも、オススメです。
思わず、黒ずんでしまった場合も、大丈夫!水彩絵の具は、水に浸した海綿で軽く撫ぜると、簡単に消せますよ!
というわけで、
アヤメの絵へのアドバイスは、、

小出さん!
どうもありがとうございました。