淡彩スケッチの学び場⑩ 山岸さんの街の★お社
緊急事態宣言延長にともない
アトリエ重松の教室のある相模原市の施設(ユニコムプラザさがみはら)が、3/7まで、延長で休館となります。
それゆえ、アトリエ重松は、引き続き、2/13(Aクラス)2/27(Bクラス)3/1(月曜クラス)
の講座を休講とさせていただきます。
また、ご一緒に描ける日が来るまで、この機会を皆様と、有意義に過ごせたら嬉しいです。
春の足音を聞きながら☆
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
淡彩スケッチの学び場 ⑩は、
産経学園、アトリエ重松をご受講いただいている
山岸章子さんです!
山岸さんのご自宅からすぐのところに、
小さなお社があるそうで、
真冬ですので、写真を撮って描かれたそうです✨
とにかくいつも、前向きでボジティブ!行動力のある山岸さん✨
このスケッチの前に一枚仕上げられたそうですが、「パースを失敗してしまった」そうで、
この絵は、彩色前に「学び場」にお送りくださいました。
そもそも絵とは、
それぞれの人のフィルターを通して、対象物がどう見えて、どう感じるのか?
に共鳴したり、共感したりするもの。
ですので、風景スケッチも、実際に屋外で描いてこそ、
その人がその時のその場で感じた、臨場感や空気感が描けるし、
それを共に味わえるのが、魅力だと思います。
ですが、
そのために使う技術を「学び場」で皆さんと学ぶのも、良い機会かもしれません。
まずは、学び場に作品をお送りくださる皆様に感謝です。✨
そして、皆様も、ご一緒にパースについて学び、
目の前に迫る、開放的で、気持ちのよ~い春の屋外スケッチ時に備えましょう♪

*画像はクリックすると大きな画像でご覧いただけます。
きっと、お社に赤い色が入ると、さらに印象的な絵になること間違いなし!
ですが、特にお寺や神社といった、日本的な建物は、構造がむづかしいのです。
果敢に正面から挑戦していただいたおかげで、学びも大きい♡
山岸さん!ありがとうございます。
「線の遠近法」透視図法(パースペクティブ)とは、
「ヒトの目には奥へ伸びる平行線が一点へ収束して映る」ことに起因する
ヒトの奥行知覚を利用し、
収束する平行線を描くことで遠近感をおこさせる(wikipediaより)方法のことで、
目の高さとは、対象をまっすく見たときの、描く人の目の高さを横ぎる基準線のこと
消失点 VPとは、まっすぐな道があったとして、遠くで1点に交わる点のこと
でございます。
その透視図法で、みなさんにご利用いただくのが、
1点透視図法と2点透視図法!
1点透視とは、1つの消失点に平行線軍を収束させる図法 のこと。
2点透視とは、角度が異なる2つの平行線軍をそれぞれの消失点へ収束させる図法のことです。
(wikipediaより)
●参考文献「武蔵野美術大学 MAU造形ファイル」
●「初めて学ぶ遠近法」エルテ出版
⭐️さて、山岸さんのスケッチに当てはまるのは、
箱状のものが、コーナを境に、2面見えているときに使用する、2点透視図法です。

上が、シンプルな箱を、2点透視に当てはめた場合。
そして、下は、山岸さんにお送りいただいた、スケッチの元の写真です。
(山岸さんは、左側にあった木を右に寄せたり、左奥を柵で囲ったり、構成するためにアレンジしています)
つまり、赤くて可愛いお社は、箱という構造からできていて、
コーナを挟んで、右側の面と左側の面は、共に目の高さレベルの線の
ある一点に消失していることがわかりますよね!
お社の周りの土地は平坦ではなくて、起伏がありますが、
お社は水平、垂直に立っており、
お社の周りは平場があり水平だと考えて描くと、画面が安定します。
では、それをスケッチに当てはめると、、

こんな感じで消失点はずーと向こう(汗)
ですので、
こんな風に線は引けないけれど、
右面は 目の高さ(EL) のずっと右側の1点に、
左面は 目の高さ(EL) のずっと左側の1点に、消失点がある〜〜
って、思って描くと、
透視図法上、秩序が整ってきて、落ち着いて見えます。
特に建物の場合は、この秩序があっていないと、形が違って見えてしまうので注意しましょう!
逆に言えば、常に、消失点が目の高さのあっちの方にある〜〜って、
思って描くだけで、安定して見えるのです✨
さて、またまたむづかしいのが、神社仏閣などの日本建築!
見事な組み上げや、屋根の柔らかい曲線など、厳かで密度があるのですが、
そこに目がいってしまいます。。
ついそこに引っ張られるのも、当たり前なのですが、
その中にある、構造を考えながら描くと、安定して描けますよ👌

水色のラインが、パースのライン。
そして、オレンジのラインが中にある構造体です。
奥の柵のあたりも、パースの線に合わせてアレンジにすると、奥行きと安定感が出ます。
とにかく、人でも、植物でも、骨組みがあって、
それを意識しながら描くだけで、形が安定してきますよね✨

もし、修正される場合は、
緑色のラインの傾きはOKです!
あとは、「お社の右面」や、「屋根の上のライン」の傾きを、「お社の参道」 を、
消失点を意識して描いていただければ、グッと安定します!
また、お社の側面の中央の構造線を引いてみるだけでも、
屋根が少しだけ、右側にずれてしまって、
もったいない!のが、わかります。
まちの人が慣れ親しんだ、和やかな場所✨
こういった技術を習得することで、
さらに、描きたい風景を描いて欲しい。
そして、また拝見できるのを、楽しみにしています♡
積極的な学び!ありがとうございました。
アトリエ重松の教室のある相模原市の施設(ユニコムプラザさがみはら)が、3/7まで、延長で休館となります。
それゆえ、アトリエ重松は、引き続き、2/13(Aクラス)2/27(Bクラス)3/1(月曜クラス)
の講座を休講とさせていただきます。
また、ご一緒に描ける日が来るまで、この機会を皆様と、有意義に過ごせたら嬉しいです。
春の足音を聞きながら☆
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淡彩スケッチの学び場 ⑩は、
産経学園、アトリエ重松をご受講いただいている
山岸章子さんです!
山岸さんのご自宅からすぐのところに、
小さなお社があるそうで、
真冬ですので、写真を撮って描かれたそうです✨
とにかくいつも、前向きでボジティブ!行動力のある山岸さん✨
このスケッチの前に一枚仕上げられたそうですが、「パースを失敗してしまった」そうで、
この絵は、彩色前に「学び場」にお送りくださいました。
そもそも絵とは、
それぞれの人のフィルターを通して、対象物がどう見えて、どう感じるのか?
に共鳴したり、共感したりするもの。
ですので、風景スケッチも、実際に屋外で描いてこそ、
その人がその時のその場で感じた、臨場感や空気感が描けるし、
それを共に味わえるのが、魅力だと思います。
ですが、
そのために使う技術を「学び場」で皆さんと学ぶのも、良い機会かもしれません。
まずは、学び場に作品をお送りくださる皆様に感謝です。✨
そして、皆様も、ご一緒にパースについて学び、
目の前に迫る、開放的で、気持ちのよ~い春の屋外スケッチ時に備えましょう♪

*画像はクリックすると大きな画像でご覧いただけます。
きっと、お社に赤い色が入ると、さらに印象的な絵になること間違いなし!
ですが、特にお寺や神社といった、日本的な建物は、構造がむづかしいのです。
果敢に正面から挑戦していただいたおかげで、学びも大きい♡
山岸さん!ありがとうございます。
「線の遠近法」透視図法(パースペクティブ)とは、
「ヒトの目には奥へ伸びる平行線が一点へ収束して映る」ことに起因する
ヒトの奥行知覚を利用し、
収束する平行線を描くことで遠近感をおこさせる(wikipediaより)方法のことで、
目の高さとは、対象をまっすく見たときの、描く人の目の高さを横ぎる基準線のこと
消失点 VPとは、まっすぐな道があったとして、遠くで1点に交わる点のこと
でございます。
その透視図法で、みなさんにご利用いただくのが、
1点透視図法と2点透視図法!
1点透視とは、1つの消失点に平行線軍を収束させる図法 のこと。
2点透視とは、角度が異なる2つの平行線軍をそれぞれの消失点へ収束させる図法のことです。
(wikipediaより)
●参考文献「武蔵野美術大学 MAU造形ファイル」
●「初めて学ぶ遠近法」エルテ出版
⭐️さて、山岸さんのスケッチに当てはまるのは、
箱状のものが、コーナを境に、2面見えているときに使用する、2点透視図法です。

上が、シンプルな箱を、2点透視に当てはめた場合。
そして、下は、山岸さんにお送りいただいた、スケッチの元の写真です。
(山岸さんは、左側にあった木を右に寄せたり、左奥を柵で囲ったり、構成するためにアレンジしています)
つまり、赤くて可愛いお社は、箱という構造からできていて、
コーナを挟んで、右側の面と左側の面は、共に目の高さレベルの線の
ある一点に消失していることがわかりますよね!
お社の周りの土地は平坦ではなくて、起伏がありますが、
お社は水平、垂直に立っており、
お社の周りは平場があり水平だと考えて描くと、画面が安定します。
では、それをスケッチに当てはめると、、

こんな感じで消失点はずーと向こう(汗)
ですので、
こんな風に線は引けないけれど、
右面は 目の高さ(EL) のずっと右側の1点に、
左面は 目の高さ(EL) のずっと左側の1点に、消失点がある〜〜
って、思って描くと、
透視図法上、秩序が整ってきて、落ち着いて見えます。
特に建物の場合は、この秩序があっていないと、形が違って見えてしまうので注意しましょう!
逆に言えば、常に、消失点が目の高さのあっちの方にある〜〜って、
思って描くだけで、安定して見えるのです✨
さて、またまたむづかしいのが、神社仏閣などの日本建築!
見事な組み上げや、屋根の柔らかい曲線など、厳かで密度があるのですが、
そこに目がいってしまいます。。
ついそこに引っ張られるのも、当たり前なのですが、
その中にある、構造を考えながら描くと、安定して描けますよ👌

水色のラインが、パースのライン。
そして、オレンジのラインが中にある構造体です。
奥の柵のあたりも、パースの線に合わせてアレンジにすると、奥行きと安定感が出ます。
とにかく、人でも、植物でも、骨組みがあって、
それを意識しながら描くだけで、形が安定してきますよね✨

もし、修正される場合は、
緑色のラインの傾きはOKです!
あとは、「お社の右面」や、「屋根の上のライン」の傾きを、「お社の参道」 を、
消失点を意識して描いていただければ、グッと安定します!
また、お社の側面の中央の構造線を引いてみるだけでも、
屋根が少しだけ、右側にずれてしまって、
もったいない!のが、わかります。
まちの人が慣れ親しんだ、和やかな場所✨
こういった技術を習得することで、
さらに、描きたい風景を描いて欲しい。
そして、また拝見できるのを、楽しみにしています♡
積極的な学び!ありがとうございました。