淡彩スケッチの学び場⑭ 藤本さんの☆美しい村
淡彩スケッチの学び場⑭
アトリエ重松をご受講いただいてる 藤本仁美さんです。
「イギリス⭐︎コッツウォルズの風景」より

✳︎以下、画像はクリックすると大きな画像でご覧いただけます。
行ってみたいな💓コッツウォルズ!
それでは、画像と一緒に届きました
藤本さんからのメッセージより
「あまりパースを意識して描いておらず
この景色はどのように考えたらよいのかわからなくなりました。」
コッツウォルズの写真を元にしましたが、
イギリスの乾燥した空気感が表現できませんでした。
緑の色の選択が難しかったです。」
とのこと。
拝見していると、いろいろ意識して描いてくださっていう感じが伝わってきて、ありがた~い✨気持ちになります。
こうして学んでくださる姿勢に、感謝です!
緑も美しく、ゆったりとした美しい村が丁寧に描かれている素敵なスケッチですね✨
●写真は撮影したした人の視点(意図)でできており、その中にある情報にしか、描くものの選択肢がありません。
みなさんと実際にスケッチに行って、
ほぼおんなじ位置なのに、描きたいもの、視点のほんの少しの違いで、
全然違う個性的なスケッチができ上がりますよね!
また、光や温度や湿気、そして、モチベーションが上がる鳥の声や水の音も含めて、
現場でしか感じられないものです。
すでに、藤本さんが悩むべきことはなくて、
あとは、現場で描かれれば、問題なし!という感じです。
⭐︎パースについては、整然と建物が一方方向に並んでいるわけではないので、
目の高さを境に見上げているか?見下ろしているか?だけ抑えてあれば大丈夫です。

↑こちらは元にされた画像ですが、
目の高さは赤いラインあたりかと思います。
ですので、目の高さより上の黄色のラインが少しだけ右下がりです。

☝︎藤本さんのスケッチでは、目の高さが元の画像より少し上になってはいますが、
ちゃんとそれに即応して、オレンジラインの目の高さに対して、
グリーンライン(目の高さより上は右下がり、目の高さより下は右上がり )に秩序だっいるで、問題なし!です。
ここでちょこっと、構図のお話をさせてください。
重松式6項目の①構図は
絵の意図となるもで、
その人が何を描こうとしたか!という絵の中でもっとも重要な部分。
構図で絵の骨組みが決まります。
そもそも、四角い形の中に、大きさがだんだん大きくなる◯を配置すると、
大きな形の方が手前に見えますよね。


ですので、
遠くに大きな形がくると、遠近が出にくくなります。
淡彩スケッチにて使う構図には、3種類あります!
A モノを描く場合 → 教室で描く場合や、屋外スケッチで建物など特定モノを描く場合はすべてこの構図となります。
B 目の移動→ 風景スケッチ時に使用
C 形のコンポジション→風景スケッチで、特定のモノではなくて、空間を描くときに使用
しかも、どの構図の場合も淡彩スケッチのように、紙の白を空間に見立てる手法の場合は、
奥の形が手前の形よりも小さくなるように構成する必要があるのです。
A 教室でモノを描く場合は、画面の中心より少し上にモノ描くことで、モノより手前とモノより奥の面積比が手前の方が大きくなるように設定します。
屋外でモノを描く場合も同様です。奥の空が一番小さくなるように組みます。

B 風景スケッチで使用する目の移動の構図は、画面の中で目を移動させることで、
ストーリー性を生み、画面の広がりを感じることができる構図です。
巨匠では、ドガやロートレックが代表的で、わかりやすいです。↓

目が手前の赤い服のからピンクのリボンを通って→左側の踊り子に向かい→その後 右奥の遠景の踊り子に向かいます。
それぞれの踊り子たちと空間全体感を豊かに感じることができ、
大きな形から、小さな形に心地よく配置されています。さすが、巨匠✨
C の形のコンポジションによる構成は、何か一つのモノに目を止めるのではなく、協奏曲のように形のハーモニーで空間の全体感を表現するための構図です。やはり有名なのは、
マチス(バラ色の室内)

⭐︎どこかに重点的に目が行くわけでもなく、いろんな大きさの形が画面全体に振りまけられて、
ゆったり、気持ちも明るく、広々とした空間感が楽しめます。
ここでも、遠いものが小さい形になるように、絶妙に配置されていますね。
さすがマチスです(笑)

ちなみに、イギリスのコッツウォルズを撮影したカメラマンも、
斜面に立つ緑に囲まれて美しい村を伝えたい意図でこの構図で表現したものだと思います。
ゆったりとした目の流れ+大きな形から小さな形への構成
ですので、
藤本さんがこの画像から学ぼうとした課題はクリアしたとして、
あえて、構図のことだけ考えると、
美しく描かれた建物にスポットをあてて、水色の枠内だけで、充分素敵☆かと思います!

本当に、実際の屋外スケッチが楽しみすぎますね✨
ありがとうございました。
アトリエ重松をご受講いただいてる 藤本仁美さんです。
「イギリス⭐︎コッツウォルズの風景」より

✳︎以下、画像はクリックすると大きな画像でご覧いただけます。
行ってみたいな💓コッツウォルズ!
それでは、画像と一緒に届きました
藤本さんからのメッセージより
「あまりパースを意識して描いておらず
この景色はどのように考えたらよいのかわからなくなりました。」
コッツウォルズの写真を元にしましたが、
イギリスの乾燥した空気感が表現できませんでした。
緑の色の選択が難しかったです。」
とのこと。
拝見していると、いろいろ意識して描いてくださっていう感じが伝わってきて、ありがた~い✨気持ちになります。
こうして学んでくださる姿勢に、感謝です!
緑も美しく、ゆったりとした美しい村が丁寧に描かれている素敵なスケッチですね✨
●写真は撮影したした人の視点(意図)でできており、その中にある情報にしか、描くものの選択肢がありません。
みなさんと実際にスケッチに行って、
ほぼおんなじ位置なのに、描きたいもの、視点のほんの少しの違いで、
全然違う個性的なスケッチができ上がりますよね!
また、光や温度や湿気、そして、モチベーションが上がる鳥の声や水の音も含めて、
現場でしか感じられないものです。
すでに、藤本さんが悩むべきことはなくて、
あとは、現場で描かれれば、問題なし!という感じです。
⭐︎パースについては、整然と建物が一方方向に並んでいるわけではないので、
目の高さを境に見上げているか?見下ろしているか?だけ抑えてあれば大丈夫です。

↑こちらは元にされた画像ですが、
目の高さは赤いラインあたりかと思います。
ですので、目の高さより上の黄色のラインが少しだけ右下がりです。

☝︎藤本さんのスケッチでは、目の高さが元の画像より少し上になってはいますが、
ちゃんとそれに即応して、オレンジラインの目の高さに対して、
グリーンライン(目の高さより上は右下がり、目の高さより下は右上がり )に秩序だっいるで、問題なし!です。
ここでちょこっと、構図のお話をさせてください。
重松式6項目の①構図は
絵の意図となるもで、
その人が何を描こうとしたか!という絵の中でもっとも重要な部分。
構図で絵の骨組みが決まります。
そもそも、四角い形の中に、大きさがだんだん大きくなる◯を配置すると、
大きな形の方が手前に見えますよね。


ですので、
遠くに大きな形がくると、遠近が出にくくなります。
淡彩スケッチにて使う構図には、3種類あります!
A モノを描く場合 → 教室で描く場合や、屋外スケッチで建物など特定モノを描く場合はすべてこの構図となります。
B 目の移動→ 風景スケッチ時に使用
C 形のコンポジション→風景スケッチで、特定のモノではなくて、空間を描くときに使用
しかも、どの構図の場合も淡彩スケッチのように、紙の白を空間に見立てる手法の場合は、
奥の形が手前の形よりも小さくなるように構成する必要があるのです。
A 教室でモノを描く場合は、画面の中心より少し上にモノ描くことで、モノより手前とモノより奥の面積比が手前の方が大きくなるように設定します。
屋外でモノを描く場合も同様です。奥の空が一番小さくなるように組みます。

B 風景スケッチで使用する目の移動の構図は、画面の中で目を移動させることで、
ストーリー性を生み、画面の広がりを感じることができる構図です。
巨匠では、ドガやロートレックが代表的で、わかりやすいです。↓

目が手前の赤い服のからピンクのリボンを通って→左側の踊り子に向かい→その後 右奥の遠景の踊り子に向かいます。
それぞれの踊り子たちと空間全体感を豊かに感じることができ、
大きな形から、小さな形に心地よく配置されています。さすが、巨匠✨
C の形のコンポジションによる構成は、何か一つのモノに目を止めるのではなく、協奏曲のように形のハーモニーで空間の全体感を表現するための構図です。やはり有名なのは、
マチス(バラ色の室内)

⭐︎どこかに重点的に目が行くわけでもなく、いろんな大きさの形が画面全体に振りまけられて、
ゆったり、気持ちも明るく、広々とした空間感が楽しめます。
ここでも、遠いものが小さい形になるように、絶妙に配置されていますね。
さすがマチスです(笑)

ちなみに、イギリスのコッツウォルズを撮影したカメラマンも、
斜面に立つ緑に囲まれて美しい村を伝えたい意図でこの構図で表現したものだと思います。
ゆったりとした目の流れ+大きな形から小さな形への構成
ですので、
藤本さんがこの画像から学ぼうとした課題はクリアしたとして、
あえて、構図のことだけ考えると、
美しく描かれた建物にスポットをあてて、水色の枠内だけで、充分素敵☆かと思います!

本当に、実際の屋外スケッチが楽しみすぎますね✨
ありがとうございました。